ラオスは住み易いか?-ラオスが発展できなかった理由と中国化が進む現状

ラオス
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ラオスは住み易いか?

ラオスはタイに比べると田舎です,ビェンチャンは住み易いかというと,食事はタイで食べるよりは割高になっています,レストランで食事をする場合、値段はタイに比べて高めです。屋台の数が少ない上,食料は自給できても調味料や加工品がほぼ全て輸入に頼っているためです。宿泊費もタイに比べて高めです。タイと比べてインフラもそれほど整っていないので,非常に埃っぽいです。交通機関もトゥクトゥクが外国人料金でぼったくるので、非常に不便です。タクシーも台数が少なく料金はタイに比べると高めです。タイに慣れてしまうとラオスは生活するには不便です。

ラオスについてのことわざ

ラジオでラオスに関して面白いことわざを言っていました。
ベトナムは田植えをする
カンボジアは田植えをするのを眺めている。
ラオスはイネの育つ音を家の中で聞いている。

というものです。なんとなく納得できる部分はあります。
それほどラオスはのんびりしたイメージがあるのでしょう。

ベトナム戦争中のラオス

しかし,ラオスについてのことわざのイメージとは裏腹に、北ベトナムから南ベトナムの戦場へ兵力と物資の為のいわゆるホーチミンルートの9割はラオス側の山野を通っていたためにラオスはベトナム戦争に巻き込まれていました。1961年1月にアメリカ大統領となったジョン・F.ケネディはラオスで「特殊戦争」を開始します。米軍が直接戦うのではなく、軍事顧問団として戦闘に介入しました。山岳民族モン族を訓練してモン特殊攻撃部隊を組織して山岳戦でモン族ににラオスやベトナムの共産党兵士を殺させるという戦略を取りました。ビンラディンがアフガニスタンでソ連を討つ為にアメリカに訓練された事やイスラム国の前身であるシリア反乱軍をアメリカが訓練したのと似た図式があります。アメリカは東北タイのウドンタニーやナコーンパノム、タクリを基地に300万トンという夥しい量の爆弾をラオス全土に投下しました。その為未だに国土の多くが不発弾被害に苦しめられています。特に問題となっているのはクラスター爆弾です。

ラオスが発展できなかった理由

ラオスは人口がアセアン諸国の中でも人口が少ない(677万人)ので人手を多く必要とする製造業には向いていません。
前述したように元々ラオスはホーチミンルートとして使われていた場所でありベトナム戦争当時にはアメリカのじゅうたん爆撃によるクラスター爆弾が未だあちこちに残っています,その為国土の多くがまだ危険地帯になっているようです。ラオスの発展が遅れてるのもベトナム戦争の影響があったものと考えられます。

参考:
【世界でもっとも激しい爆撃を受けた国】
〇 ラオスの不発弾被害と撤去の現状
〇 世界で最も多くのクラスター爆弾を落とされた国、ラオス

ラオスはアセアンのバッテリーとして,ダム発電によってタイ・ベトナムに輸出しています。それでもラオスの潜在発電能力の4%しか開発されていないそうです。鉱物資源が豊富な割に未だ開発が進んでないのも国土の多くで不発弾が残っており,開発に手が付けづらいのかもしれません。

マルハンがラオス進出!?

パチンコで有名なマルハンがラオスに進出していました。ただしパチンコではなく金融業ですが。
20130524 013

中国化が進むラオス

ラオスの首都ビェンチャンが発展しています,ごく最近までは首都の割にタイの一地方都市の田舎の雰囲気がありましたが,中国から大量の移民を受け入れてから雰囲気が一変しました,メコン川沿いの一等地に京劇の舞台ができていたり,週末にはマーケットが出展していたりと,商売上手な中国的発展です。
20121118 011
20130524 010
中国からの援助を受け入れて中国移民を受け入れてからはラオスには勢いがあります,南北回廊の通り道ということも大きいのでしょう,ロケーションの良いところにショッピングモールも建設されるようです。
20140724 017

中国人がラオスから迫害された歴史があるので表だって目立たない感じはしますが,中国化はすすんでいるような気がします。従業員はラオス人でオーナーは中国系というのは良くある話です。のんびりしていたラオスが,うかうかしていると中国の一部になっているかもしれないと危惧する今日この頃です。しかしながら,ラオスという国が発展するには不発弾処理と人口の増加は欠かせません,ラオスという国が発展する近道はある程度の外国の移民を受け入れ資源開発を推し進めていく方法がいいのかもしれません。


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