■居住の前提条件であるビザが厳しくなりました。

タイは日本人にとって30日間の観光ビザ免除のある国で,以前は何回行き来しても,隣国から何回入国してももらえたので,外こもりの人に取ってはタイは最適な国でした。

期待のマルチプルビザの取得条件が厳しくなり,タイを拠点としてアセアン諸国を周るのを楽しみにしていた自分に取って, タイが居住先として適合しなくなって来てしまいました。

更にタイは残念ながら居住先として考えさせられる事が多くなってきています。少し前までは長期滞在者にとって物価・治安・娯楽・宗教の点でタイほど住み易い国はありませんでした。

居住先について,バンコク中心部を離れれば駅から近く,ショッピングモール近くにある便利で安い物件がみつかります。食費も安く抑えようとすれば安くて美味しい屋台がたくさんあるタイは非常に魅力的でした。日本に比べてもコストを低く抑えて過ごすことができます。治安もガードマンが常駐したセキュリテイカメラ付きのサービスアパートやコンドがたくさん有り,家賃もタイ人並に安いものもたくさんあり選択肢も広くあります。
娯楽に関しても映画館が無数にあり,ボーリング場などがあり,楽しもうと思えばいろいろな娯楽がありました。なにより、流行っているものを直ぐに取り入れるのがタイ流,著作権はさておいて出来の悪いパロディみたいなテーマパークもあり、イベントもたくさんあり飽きることがありませんでした。宗教も日本と同じ仏教系なので住んでる人の考え方も概念もわかり易いところがあり,過ごし易いところでした。

■タイが移住先として悪化している6つの理由

1.30日間の観光ビザ免除が以前と比較にならないほど厳しくなってきています。

(陸路入国回数の制限)
ビザラン(30日を超える前に隣国へ出国し、すぐにタイへ戻る事を繰り返す事)規制が厳しくなり,2016年からは毎年1月1日~12月31日までの間に隣国からの陸路での入国は年2回になりました。

(ビザなしでの在留は1年間に90日以内が目安)
担当官と管区によって基準が頻繁に変わるようですが,目安としてビザなしでのタイ在住は90日以内に留めておくのが無難な様です。

(タイへの空路でのビザなし入出国は回数よりは年間滞在日数には注意)
タイでの空路での入出国は特別に規定はありませんが,30日間の観光ビザ免除での年間合計90日以上で問題があった人がいたようです。空路でタイに行く場合も1年に90日滞在を目安ににしておいた方が良さそうです。

ドンムアン空港の方が入出国の検閲が厳しいという話があります。

(観光ビザの取得回数制限は決まっていないが注意する必要がある)

観光ビザの取得可能回数は,厳密には決まっていないようですが、過去に何回も観光ビザを取得をしている人がビザの申請をしたところ“Remark: The applicant is advised to apply for work permit which should be presented to the authorities next time.”というスタンプが押され取得ができなくなる人がいたようです。1年で3回以上の観光ビザ取得は注意した方がいいかもしれません。

-タイ周辺諸国を周るのも面倒になりました。

タイを拠点に周辺諸国を周るのが楽しみだった自分に取ってはかなり面倒になりました。
タイを拠点として周辺国を周る場合,一旦タイ国外で観光ビザを取得してから,リエントリーパーミットを取得しなければならなくなり,手間が掛かり,費用的にも高くなってしまいます。

2.バンコクに関しては物価が上昇してきて日本と変わらなくなってきています。

日本の商品がデフレ傾向なのでより一層バンコクの物価高は感じる事があります。タイのダイソーでは値段が100円ではなく,60バーツ(180円)なのも大きいかもしれません。普通の路上屋台の値段も上昇しています。

3.セキュリティが厳しくなっています。

テロの影響か,ISISの影響かいろいろなところでチェックが厳しくなっています。

4.昔ながらの市場や屋台郡の閉鎖されてタイの魅力が失われていっています。

チャイナタウンにあるナコンカセムの閉鎖,ホイクワンの屋台の強制退去などタイの魅力のひとつであるカオス的な雰囲気がある安くて美味しい屋台や少し怪しい雰囲気が魅力の市場が閉鎖されてしまいました。

多くの有名な通りの路上屋台も17年度末までに一掃されるというニュースが話題になりました。反対も多いのですが,大通りにある屋台は一掃される傾向にあります。タイの観光資源の1つが失われていくのは残念です。

5.タイからの工場移転により景気が悪くなる可能性があります。

更にタイに関してタイの将来の不安定要素が持ち上げってきています。
アセアンが発足したのはいいのですが,タイの人件費の高騰で周辺諸国に工場が移っています。タイ国内での仕事が少なくなり,景気が悪くなる可能性があります。

6.報道や言論の自由が無くなっていっています。

王室への批判は元々禁止されていましたが,前国王が亡くなった後に更に厳しくなり,在住の人は更に気を付けなければなりません。フェイスブックで王室批判の記事をシェアしただけで逮捕されたタイ人も出たほどです。
更に軍政府は言論の自由を制限する法律を制定したので,軍政府への批判も気を付けなければなりません。
Journalists criticising military should be executed: NRC member

日本でも原発関連の言論や政府批判は封殺されています,どこの国も言論の統制に厳しくなってきています。

■今のままだとタイの魅力はだんだん無くなっていくかもしれません。

タイの国自体融和を善とする宗教上の理由もあり、いろいろな人を受け入れる懐の深さがありました。

現在のタイはいままでなかったほどに,ASEAN諸国と中国人を除いてビザに関しては厳しくなっています。ASEAN共同体が発足してから規制が強くなってきているのを感じます。
更に路上屋台や路上市場などを強制撤去しています。そのかわりショッピングモールが無数にできています。弱いものにも優しい古き良きタイがなくなるような気がして残念です。

このままではビザ規制強化による人の行き来の規制による国の活力の減少,昔ながらの市場の閉鎖,屋台などのスモールビジネス規制,風俗取り締まり強化等により,観光の魅力がなくなり, 外国人がタイに惹かれているタイの魅力が無くなっているのを感じます。


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