カンボジアにたくさんのカジノが建設されている
‐カジノ大国になっているカンボジア
カンボジアには60-70ほどのカジノ施設があります。カジノはプノンペンやシアヌークビル，ベトナム国境，タイ国境にあります。最近は特にシアヌークビルに多くの中国カジノ施設が作られ，現在も更に多くのカジノが建設されようとされており，中国人が数多く移住しています。
カジノの本当の役割
-シアヌークビルは第二のマカオか?
シアヌークビルにたくさんのカジノが建設され第二のマカオと呼ぶ人もいるようです。そんなにたくさんのカジノを建設して採算が取れるのだろうかという疑問が湧いてきますが，中国人が建設するカジノはマネーロンダリング（資金洗浄）目的なので，一般客を相手に採算を考えて建設されるわけではないことは周知の事実です。
シンガポールとマカオのカジノVIPルームの顧客は中国人富裕層ですが，目的はマネーロンダリング（資金洗浄）です。
-中国錬金術の仕組み
中国政府がお金を稼ぐ手段は不動産です。
共産党が農民からタダ同然で土地を収用→高収益の見込める商業地に転換→差額を地方政府が稼ぐ
という方法を取っています。
その際，農地を商業地にする開発業者は便宜を図ってくれる役人に賄賂を渡さなければなりません。しかし現金の受け渡しをすれば摘発される危険が高くなります。
そこで，開発業者は役人をマカオやシンガポールに招待してカジノ側に事前にお金を渡して役人を勝たせるように話をつけておきます。怪しまれないように少しづつ勝たせるようにして稼がせるという手法です。
マカオが急にカジノで世界一になったのはそういう裏金が動いていたお陰で、ラスベガスではマネーロンダリング（資金洗浄）が禁じられています。
しかし，近年中国当局が汚職の摘発に厳しく臨むようになってからはマカオのカジノの売上が急減しました。そのためカンボジアのマネーロンダリング(資金洗浄)場所としての役割が上昇しているのかもしれません。
カンボジアは中国が各国へ仕掛けるマネーロンダリングの基地か？
カンボアジアだけではなく，ラオスやミャンマーにも中国人が顧客になっているカジノがありますが，カンボジアにあるカジノの数は異常です。カジノはカンボジア中にあります。
‐タイの国境（ポイペト）
タイとカンボジアの国境にカジノがあります。タイも汚職や賄賂が横行している国のひとつですが，国境近くにあるという事はタイの役人を接待して賄賂を渡すためにカジノを使用しているのかもしれません。
‐ベトナム国境（バベット）
ベトナムも残念ながら中国と同じような体質で汚職が蔓延しています。国境地帯は絶好のマネーロンダリング（資金洗浄）の基地となっています。
‐プノンペン
昔からあるNAGAWRORLDカジノは今後拡張するようです。同時にプノンペンでは中国の開発業者によるコンドミニアムの建設が急速に広まっていて，元々いるカンボジアの人達は家賃が高騰して郊外に移り住むという事態になっています。
-シアヌークビル
今後もたくさんのカジノ建設が予定されており，建設されるカジノの数がどう見ても多すぎるので，今後は一帯一路全体のプロジェクトに対する賄賂の受渡し，マネーロンダリグ（資金洗浄）に利用されるのかもしれません。
一帯一路が中国にしかメリットがない理由
‐既に開通しているEU向け貨物
中国からヨーロッパまで既に鉄道が開通しています。中国政府は補助金を出して輸送費を低く抑えて，中国の物資を安く供給しています。市場占有率を上げて市場独占を狙っているような政策です。
‐一帯一路のインフラ工事を中国への借金で賄う
工事費は中国への利率が高い借金で行うので，その借金が返せない場合は中国が重要な港湾や土地を９９年租借するという方法を取って植民地化していきます。
‐工事を行うのは中国企業で工事をするのも中国人
中国に大きな借金をして工事は中国企業が行い工事も現地人を雇うのではなく中国人を中国から連れてきて働かせるので現地には何のメリットもありません。
一帯一路は単なる中国企業に利益をもたらし中国の植民地化を進める都合の良いスキームでしかありません。マレーシアの前首相の逮捕された例でわかるように中国は賄賂攻勢で篭絡して中国の利益になるように誘導しているだけになっています。
カンボジア支配を強めていく中国
‐クメール・ルージュは毛沢東のマオイズム
クメール・ルージュは元々毛沢東主義に心酔していたポル・ポトが設立しました。１９７５年にアメリカ寄りの軍事独裁政権後に民主カンプチア政権が設立され，毛沢東主義が行った文化大革命と同じような極端な原始共産主義を取り，知識人を虐殺してカンボジアの文明を破壊しました。
‐歴史を繰り返しているカンボジア
今後このままいけば，カンボジアは中国人人口が２０２０年までに２５０万人になると言われています。カンボジアの人口は１6００万人ですが，都市部はほとんど中国人が居住し，カジノだらけになり，工場は半分以上が中国資本なので，中国の植民地化が進むことになります。中国の毛沢東主義の影響を受けたクメール・ルージュから今度は習近平主義でカンボジアが中国に支配されようとしているような気がします。
