クーマントーング-タイの精霊信仰は日本の招き猫?

タイ
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クーマントーングは幸運をもたらす

タイのあちこちで見かけることができるクーマートング人形,幸運や金運を呼び込むアイテムとして普及しているようです。
クーマントーンはクーマン=少年,トーン=黄金の意味です。クーマントーンは日本で言えば,”座敷童子”や”招き猫”のようなものでしょうか,手の形が招き猫に似ているのも,愛嬌があります。タイではクーマントングは精霊の一種と捉えられているようです。

日本との違いはクーマントーング(精霊)の育成
クーマントーング信仰は輪廻転生の思想にも関連しているようで精霊を育てるという概念があることです。育て方(供物とお祈り等)が良いと幸運と富をもたらし,育て方が悪いといたずらをしたりすることです。
元々はアユタヤ時代に起源があるようですが,現代にも引き続き信仰が残っています。
元々は死んだ胎児をミイラ化して黄金でくるむのが正統な方法らしいのですが,現在は法律で禁止されているため人形になっています。

-赤い水のお供え
クーマントーンや他の神仏にもお供えとして多用されている赤い水ですがブラックマジックや呪術的なものから発生している事から考えると動物の血の代用品かもしれません, ただ血というとグロテスクなイメージがあるので,神様の大好物とされていると考えられます。

精霊信仰はカンボジアやタイの田舎にも残っている

カンボジアでも似たような信仰はある様です,”流産した胎児を燻製にして一家のお守りに”というニュースがありました。タイでも特に田舎にいけばいくほど精霊信仰は残っていると言います。

タイで日本のキャラクター文化が受け入れられ易い理由

日本では八百万の神( やおよろずのかみ),たくさんの神様を崇める信仰がありました,自然万物のあらゆるもの、現象に、すべて何かの役割を持った神様がいるという宗教観です。日本のご当地キャラブームや妖怪ウォッチブームを見ても日本のキャラクラー文化は日本人の独特な宗教観が下地にあるような気がします。タイで日本のキャラクター文化が受け入れられるのも,タイにいるいろいろな精霊信仰の様に日本と似たような下地があるからかもしれません。欧米キリスト教では,キリスト教関連の像や絵画は盛んですが,キャラクターというものは限られています,構図も神と悪魔,善と悪で語られる事が多く,日本やタイのように渾然一体となる考えはあまり見受けられません。イスラム教も偶像崇拝を禁止しているのでキャラクターものはあまり流行っていません。イスラム教の国に行くと物足りなさを感じるのもそのせいかもしれません


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