タイ‐10年後の不動産市場予測

タイ
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不動産市場の変化

タイだけではないのですが,これから10年後にはいろいろな変化が起こりそうです。技術革新,環境変化によって,社会構造が変わっていこうとしています。アジアも普通にアセアンで経済が統合されたから発展するだろうという単純な話ではなさそうです。
ところで,タイでは外国人はコンドミニアムを所有することができます。ただし,日本の不動産とは違い,コンミニアムの建設計画が建てられた時点で購入希望者を募り、着工が行われていない時点で売買契約をするのが一般的です。購入希望者が少なかった場合は,建設途中で止まってしまう物件も通貨危機の時には散見されました。実際に完成するまでの間に不動産価格は上がって行き,完成した時点で買うのは実はそんなにお得ではありません。

最近はたくさんのコンドミニアムの建設がされています,もし現時点で買ったとしたら技術革新,環境の変化,タイ国のリスク,等で今後10年でどのような影響が出るのか,少し情報を集めて考察してみることにしました。

技術革新

①自動運転技術の発展
最近のニューストピックで自動運転車というのがありました。

自動運転車とは最近話題のトピックですが10年経てば車の自動運転が確率して普及する可能性が高いそうです。みんなで車を使うという概念になり,タクシー運転手は10年,20年後にはなくっていくようです。

自動運転自動車はタクシーやバスの市場を奪う可能性があります。中古自動車,レンタカー市場にも影響が出てくるでしょう。

自動車はガソリン車ではなく,電気自動車になり太陽光パネルで自家発電するようにるようです,そのため車自体が家の様に使う人も出てきてそこに住む人もでてくるという予測もあります。

→土地は一部商業地区を除いて,価値が低くなり,住宅市場が変わる可能性があります。
→タイでいえば,今迄コンドミニアムが主流だったのが,自動車(例:キャンピングカー)が住宅の様に使われると住宅そのものの価値が変わる可能性があります。

車がハードウェアではなくITとの融合が進んでくるので,アップル,グーグルが自動車産業に進出を表明したのは記憶に新しいところです。アップル,グーグルが今後トヨタのライバルになっていきますが住宅メーカーも巻き込むようになるのかもしれません。社会構造そのものが今後10年でかなり変わる可能性あります。

10年後と言えばすぐ先です。タイは自動車産業のハブとして発展してきました。影響は必ずあると考えられます。(自動運転自動車の電気自動車は部品点数が少なくて済むのでかなりの部品会社が淘汰されるかもしれません。)

②3Dプリンターと機械の自動化とAI(人口知能)技術の発展

中国で3Dプリンターで家を作るという動画がアップされていました。それを見るだけでも将来は建物は人件費を掛ける必要がなく,短時間で安く建てる事ができるようになると考えられます。

3D printers print ten houses in 24 hours (英語)

参考↓
巨大な3Dプリンタを使い一軒家を20時間で建ててしまう

→タイでも近い将来,低コストで安い住宅が短時間でできるようになる可能性があります。3Dプリンターが進化すると都市でさえ短期間で作れるようになるようです。

また労働集約型産業はこれからはどんどん自動化(ロボット化)が進んでいく事が予想されています。コールセンターでさえ人工知能の発達によって応答がかなり正確にできるようになっています。今までの大量生産大量雇用のルーチンワークがなくなり,発展途上国が先進国に発展していく過程も崩れていくことになります。

環境の変化

温暖化, 海面上昇,地盤沈下によって将来はバンコクは沈む可能性が高いようです。
詳しくは↓
沈みゆくバンコク、洪水は不吉な未来の序章か タイ

最近では,何故かあまり取り上げられないようですが,タイのバンコク周辺では、海岸線にあったいくつかの村は完全に水没してしまったようです(海面上昇は毎年6ミリ程),そういえば昔に比べると,パタヤの海岸も内陸の方に浸食している気がします。チャオプラヤ川もよく氾濫しているので確実にバンコクの居住地区は縮小していくのでしょう。

タイというカントリーリスク

建物の建築基準が甘いので堅牢性・耐久性に信頼が置けません。法制度が変更されるリスクもあります。
建物にもよりますが、10年もしたら老朽化して修理が必要になる物件が多い可能性があります,実際タイの建築物の作りは,地震がないせいか,いい加減なものが多々あります。修繕積立金がないコンドが多いのも問題で将来大規模修繕が必要になった時にはどうするのでしょう。
タイでは不動産の詐欺も多いようで,タイ人に騙されてもタイの司法が外国人の味方というわけではなく,むしろタイ人に取って有利に働くことが多いようです。更に法を改正されてしまえば,外国人はどうしようもありません。政変によって政権が変わると,それによってもいろいろな事がタイでは起こります。
最近やたらと鉄道のインフラ整備や建設ラッシュのニュースを見ますが,将来的に社会構造が変わるとなると,オールドエコノミー産業は今のうちに稼げるだけ稼いで将来に備えているのかもしれません。また近年,香港やシンガポール,北京等大都市での不動産価格の上昇が目立っていますが,もしかしたら将来を見越して売り抜けるために意図的に上昇さしているのかもしれません。タイの不動産も技術革新,環境の変化,カントリーリスクによって一昔前の不動産とは違った世界になるのは必然になりそうです。


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