シェムリアップは住みやすいか?

カンボジア
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シェムリアップの発展ぶりは凄まじい



シェムリアップには何年も行っていませんでしたが,街の発展ぶりは凄まじいものがあります。昔何もなかったところに広い道路ができ,ビルや立派な建物がたくさんできていました。タイのビザが厳しくなってきていますが,ビザに関してはカンボジアの方が緩かったのですが,最近は少し厳しくなってきました。
プノンペンは発展しているにも関わらず, いまいち住みづらさを感じたのでシェムリアップはどんなものかと自分なりに検討してみました。

費用から見たカンボジア

タイよりは高くつきますが,日本より安く住めます。

―食費はタイよりは高く付く
食事の種類は増えましたが,知り合ったカンボジア人自身が嘆いていたように,タイよりかは若干高いようです。ラオスと同じよう構造で,産業が乏しく輸入に頼っている部分が多いせいか,地元で取れる食材以外の食材や調味料のせいで食費は高くなる傾向があります。

―カンボジアの住居費はタイより高いが日本より安い
住居は徒歩でFor Rentの看板を探して自分で見つける事ができれば比較的安いのが見つかるようですが,ネットで調べて見ても競争が激しく供給量の多いタイの方が安く借りる事ができます。
カンボジアの場合$500〜$1000(日本円で6万円〜12万円)くらいでサービスアパートがあるようですが,タイだとその3分の2くらいの値段でサービスアパートを探す事ができます。食事もタイの屋台だと安く済ますことができるので食費,住居費,光熱費を比べるとバンコクの中心から離れた場所では安く済ますことができます。

―カンボジアの電気代は日本と同じくらい
シェムリアップは1キロワットアワーあたり0.25ドルで,東京電力では20~30円なので,ほぼ日本と同じくらいです。カンボジアは電力供給網が未整備なので、タイなど隣国からの電力輸入に多くを頼っています。その為カンボジアの電気は高く付きます。

―シェムリアップの水道料金は日本より安い
カンボジアの水道料金は住む地域によって違いがあります。農村など浄水設備がない地域では井戸水などを使うのでかなり安く済んでいます。
外国人が居住する都市部では浄水設備が整備されています。シェムリアップでは1立方メートルあたり0.5ドル前後です。東京水道局で1立方メートルあたり100~200円くらいになるので,日本と比べると半額くらいの値段で使用する事ができます。

シェムリアップでの悪い点

■シェムリアップは日本語がうっとうしい

みやげ物屋やトゥクトゥクドライバー,カンボジア人に日本人ですか?とよく尋ねられるのがかなりうっとうしく感じます。(韓国人や中国人はお金い厳しいせいか,日本人だとわかるとぼったくり価格を言ってきます。)
日本人が男1人で歩いているとトゥクトゥクはマ◯コ,マッサージ嬢はチ◯コと大きな声で話し掛けてきて、エロの売り込みも酷く、蒸し暑い中では鬱陶しい事この上ないです。

■政権が中国に左右されやすい

カンボジアの政権はフン・セン首相の独裁政権になっています。後ろ盾は中国です。ポル・ポト政権時も中国が後ろ盾でした。習近平の独裁が決定しつつある中国が毛沢東時代の文化大革命のような事体に陥った場合は,再びカンボジア国内が混乱する可能性があります。

■法律が変わる,または新しく作られ不安定

カンボジアはタイと同じく汚職が酷い事で有名です。特にフン・セン首相が長期政権になるにつれ,競争原理が働かないせいか,いろいろ弊害が出てきているようです。

特に最近は報道に関して神経質になっているせいか,IT関連の法律が厳しくなったり,新しい規制が作られて違反したら罰金もあるようで,大変になってきているようです。カンボジアの政府に批判的な英字新聞も廃刊に追い込まれるなど,中国の政策を追いかけるように報道規制が厳しくなってきています。

■多くのカンボジア人が裕福になる仕組みではない

カンボジア国内の利権はほとんど中国とベトナムに取られてしまい,カンボジア国民にお金が流れる仕組みになっていないので,多くのカンボジア人は貧乏なままです。シェムリアップの入場管理もベトナムの企業が95年権利を持っているというように出会ったカンボジア人が不満を言っていました。カンボジアでとれる石油利権もベトナムが持っています。

不動産やインフラ,商業ではほとんど中国企業が握っています。ほとんどのカンボジア人は恩恵を受けられないので,かなりのカンボジア国民に不満が鬱積してきている可能性があります。

■とにかく暑い

しばらくシェムリアップに行っていなかったのでシェムリアップが暑いという事を忘れていました。かなりの湿度と暑さで体力的にもかなり参ります。日陰も少ないので住むのには少し厳しいところがあります。

 

■あまりに中国人が多い!

正直シェムリアップは中国人だらけで辟易しました。ホテルでも道路でもどこでも中国人を見かけない時はほとんどないほどです。

シェムリアップで暮らして行くには…..中国人の騒々しさと図々しさに耐える必要がありそうです。

シェムリアップの良い点

■食べ物屋の種類は多く,安いレストランも多い

観光地らしく,競争も激しいためか,安い食堂が多くあります。シェムリアップでは食べる所には困りません。種類も豊富でインド料理や日本料理,世界各国の料理が揃っています。有名チェーン店も多くあるので,選択肢はたくさんあります。

■カンボジアの預金金利は高い

カンボジアはドル経済でリエルはむしろ予備的通貨として流通しています。ドルの定期は5~6パーセントと高く,日本語のカンボジアでのフリーペーパーにも大きく広告が出ています。
カンボジアで金利が高いのは理由があります。銀行に信用がないので金利を高くしてお金を集めています。元本保証もないので銀行が破綻したらお金は戻ってきません。ハイリスク・ハイリターンの商品です。本来なら自国のリエル通貨での預金になるはずですが,自国通貨の信用がなくドルが主要通貨になってしまっています。経済が伸びている状態の時はいいのですが,日経フリーペーパーに広告を出している時点で経営は大丈夫なのだろうかと訝しみます。
しかし,現時点では金利が高いので,充分な資金があれば利子だけで暮らして行く事も可能です。

■シェムリアップ以外でも潜在的な観光地が多く点在

10数年前にはまだ発掘されていなかった遺跡が,アンコール遺跡群から離れた郊外にも点在している事がわかり,シェムリアップを中心に観光国として発展する潜在的リソースがカンボジアにはあります。この点はタイやベトナムより有利かもしれません。

■ビザが取りやすい

長期マルティプル観光ビザが取れたり,ビジネスビザが簡単に取れたりしていましたが,最近はビザの種類が増えビザの値段が上がり,ビジネスビザも取りにくくなってきているようです。まだタイよりはビザに関しては緩いですが,実際のビザ規制に関しては流動的です。

■プノンペンよりは治安が良さそう

プノンペンはひったくりや,夜になると人通りが途絶える道も多く,暗い道も多いので身の危険を感じる事もたまにありました。シェムリアップは世界的な観光地のおかげで街でパトロールしている警備の人も多く,人通りは常に多いのであまり身の危険を感じる事はありません。


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