ミャンマータウンジー気球祭り:気球で上げる空中花火祭り(2016年)

ミャンマー
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タウンジー気球祭り

ミャンマーのシャン州の州都タウンジーには、 11月の満月の夜の一週間前からはじまる 気球まつりという、 知る人ぞ知る有名なお祭りがあります。単なる気球を上げて鑑賞するのではなく,気球に花火を積んで空中で爆発させ,あたかも流星が流れて見えるように,空中での花火の滞留時間が長いのが特徴です。気球のデザインも独特なものが多く楽しませてくれます。

時期的には,タイのロイグラトーンの時期頃に開催されます。

-ミャンマーのタウンジーとは?
タウンジーはミャンマー,シャン州の州都でインレー湖の東15km 海抜1500mの高地に位置します。人口は20万程で,シャン州においての政治、経済の中心となる都市です。また、カクー遺跡への入り口となる都市で,民族はシャン族、インダー族が主に居住しています。


デザインが面白い↑

便利になったミャンマー国内航空券の検索

ヤンゴンからタウンジーまでの移動は今回飛行機を使いました。調べて見て驚いたのが民主化以前に比べるとミャンマー国内航空券が探し易くなっていた事です。
ミャンマー国内航空券比較サイト
https://flymya.com/

国内線を一度に検索することができます。ただし料金は航空会社の公式サイトや旅行会社の方が安い場合もあるので大雑把な料金や運航している航空会社を調べるのは非常に便利です。

なにより公式サイトからクレジットカード決済でe-ticketで乗れるとは…….便利になったものです。少し前までは国内航空会社も少なくクレジットカード決済もなかったので旅行会社が航空会社に問い合わせての現金決済でした。それもドル決済が主でした。ミャンマーはドルは新札しか受け入れてくれず苦労した思い出があります。
ミャンマーでは少数民族の独立運動が盛んで場所によっては少数民族武装勢力による独自の通行料などを請求されるルートや未だ内戦状態のところも散発しており,大都市以外はあまり安全ではありません。その分大都市間を結ぶフライトが段々と充実しているという事実は,発展できる事から着々と進めている感じです。

タウンジー気球祭りは開催日の情報がまちまち

タウンジー気球祭りを見に行くときにまず一番初めに困った事は開催日の発表がまちまちでサイトによって開催予定日が違っていた事でした。タウンジー気球祭り確実な情報が1つあったのでとりあえずそれを手掛かりに予定を組んでみる事にしました。タウンジーの気球祭りで確実な事は満月の日に行われるということです。祭りが行われる時期にはタウンジーのホテルが満杯になるそうで,タウンジーのホテルの混み具合を見てみるのも祭りが開催されているか否かのある程度の目安になります。現地に行って確認してみると,実際の気球祭りは満月の日の1週間前から始まり満月の日の翌日は表彰式になっていました。2016年は11月14日が満月の日になっていました。

気球祭り期間中の宿泊する場所はタウンジーではなくインレー湖で

通常タウンジー気球祭りの期間中はタウンジー市内のホテルは満室になりますいろいろ調べて見るとインレー湖からタウンジーは近く1時間ほどの距離にあり,宿泊施設や旅行会社による気球祭りへの乗合サムローも期間中に特別にアレンジされています。タウンジーと比べるとインレー湖周辺には観光名所が多く,宿泊施設,外国人向けのレストラン,旅行会社も多くあります。タウンジー市内のホテルは数が少なく,祭りの期間の何カ月も前から満杯になっている事が多いそうで,祭りの期間中にはインレー湖周辺に宿を取るのが1番良い選択肢です。
自分は今回宿泊したホテルはマナオ トゥ カー ホテル (Manaw Thu Kha Hotel)というところでゲストハウス形式の部屋もあり,値段もそれなりに安くシングルルームがあり,気球祭りの期間中,乗合ピックアップをアレンジしているという情報がレビューにあったのが決定の理由です。泊まった時には予約していたシングルルームが気球祭りのせいで満杯になっており,部屋をグレードアップしてくれました。自転車も無料で貸し出しをしています。難点は食事を取るレストランが朝飯のみの提供でレストランが朝しかオープンしていないこと,人手が足りないせいでサービスが雑になっているところでしたが,値段を考慮すると概ね満足して宿泊する事ができました。

インレー湖の宿泊施設はアゴダで探しました。
東南アジアに関してはアゴダは宿泊施設掲載数が多いので便利です。
アゴダ

インレー湖からタウンジー気球祭りへの交通

祭りの期間中は臨時にタウンジー行の乗合ソンテウがアレンジされています。また.割高になりますがタクシーや車をチャーターしていくことも可能です。

乗合ソンテウ
自分は11月12日の晩にインレー湖の宿に着きました。前述した通りこの宿を決定した1つの理由は祭りの期間中,宿でタウンジー行の乗合ソンテウを手配しているとの情報がレビュー欄に載っていたためです。希望として満月の夜が1番盛り上がるという情報があり11月14日の満月をメインとして,12日は雨が降っていたのでとりあえず宿で休み,次の日11月13日宿の手配で乗合ソンテウでタウンジーに行きました。乗合ソンテウは宿の外国人の人達と一緒で満杯でした。12000K(1000円)という安い値段で行くことができましたが,タウンジーへの道中はえらく渋滞していました。夕方6時に出発して1時間掛かるところを3₋4時間掛程かってしまいました。1番の問題は帰りでした。気球祭りがあまりに混雑して停めるところがなく,乗合ソンテウが駐車してある場所を特定するまでものすごく手間と時間が掛かりました。大人数だと車の駐車位置がわかり易く発見しやすいのかと思っていたのですがそういうわけでもなく,逆になかなか他の乗客が来ないのでかなり待たされました。集合時間が決まっていたおかげで祭りが続いていたにも関わらず帰らなければいけないのも不便でした。

車も人も渋滞中↑

貸切タクシーまたはチャーターカー
タクシーをチャーターして自由に時間を設定してタウンジーに行くという方法があります。料金は割高になりますが,一緒に行く人を見つけられれば人数分を割って行くことが可能です。14日の満月の日が1番盛り上がると聞いていたので前日の混み具合と集合時間の制約を考慮して14日の日はタクシーを探す事にしました。自転車で適当に旅行会社を周っていると偶然同乗者を探している香港人女性とイギリス系インド人カメラマンに出会い一緒に行くことにしました。インド人の方が泊まっている宿で車をアレンジしてくれるというのでそれに便乗する事にしました。晩になると昨日の経験から渋滞にあうので昼間の時間から行くことにしました。昼間の時間帯に行って良いことは,昼間の気球が見れる事と駐車する場所も空いているので帰りも会場から近い場所に車を停車するので,帰りに車が探しやすい事です。3人で1人あたり30000K(2500円)をチャーターカーの運転手に払い,午後2時ころに出発するとほぼ渋滞に遭遇することもなくスムーズにタウンジーの気球大会会場に着く事ができました。帰りの時間も自由に設定できたので満足行くまで祭りを堪能する事ができました。結局午前2時頃に会場を後にしましたが,祭りは明るくなるまでやっているようでした。

タウンジー気球祭りの基本情報と気球の種類

基本毎年11月の満月の1週間前から満月の日まで行われる伝統の熱気球祭りです。タウンジーの熱気球祭りの気球は普通に人が乗る気球とは違います。気球には日中に上げる子供向けの気球と夜に上げる気球があります。

日中に上げる気球
日中に上げる気球は子供向けに動物の形をした気球が多いです。

Daytime Taunggyi Balloon Festival 2016-11-14

夜に上げる気球
夜に上げる気球は爆薬,花火,爆竹を付けて上空で点火する気球と,蝋燭で模様や文字を飾りつけた気球の2種類の気球があります。

①爆薬,花火,爆竹を仕込んだ気球は上空300m以上も上がり空中で打ち上げられた花火は非常に美しく流星の様に空中を移動していきます。

Taunggyi Balloon Festival 2016-11-14 Beautiful Moments
空中での花火の滞留時間が長く流星のようにキレイ↑

②蝋燭で飾り付けた気球は幻想的でデザインも秀逸です。

拡大すると蝋燭↑

デザインが秀逸↑

Decorated Balloon in Taunggyi Balloon Festival 2016-11-14

気球祭りはコンテスト形式になっています。通常,気球祭り満月の日の翌日には表彰式が在り賞金や景品が授与されます。

気球祭りは危険がいっぱい

タウンジー気球祭りは気を付けなければならない事があります

スリや置き引きが多い
実際,一緒に行った香港人女性が気球の暴発混乱時に携帯電話を失くしました。周りの人もいろいろ協力して探してくれたのですが,結局見つかりませんでした。その香港人女性が言うには誰かがどさくさに紛れて盗ったと考えていました。確かにいくらその携帯に電話を掛けても鳴らなかったので,その可能性はありました。

気球が暴発する事がある
爆薬,花火,爆竹を付けて上空で点火する気球は、たまに地上または地上付近で暴発する事があります。過去には地上で暴発して死者が出た事もあるそうです。今回,自分も2回暴発に遭遇しました。

Taunggyi Fire Balloon Festival in Myanmar 2016-11-14 Accidental Fireworks Explosion
暴発の瞬間↑

2回目の暴発では暴発時にカバンに花火が燃え移り,カバンがダメになりました。ある意味スリリングな祭りです。

暴発花火の飛び火で燃えたカバン↑

タウンジー気球祭り観光のお勧めの方法-総括

ミャンマーはまだ民主化したばかりのせいか正確な情報が得られない事があります。実際インレー湖の旅行会社の人のいう事も祭りの開催については不正確な情報もありました。タウンジーの街自体にはあまり観光施設はないので外国人向けホテルも多くはありません,対してインレー湖は魅力的な観光施設も旅行会社も多く,インレー湖を観光してタウンジーの気球祭りに行くのが効率的でお勧めです。
インレー湖からの乗合ソンテウは値段が安くて便利ですが,途中の道の渋滞が半端なかったり,席が狭くギュウギュウだったり,帰りの車の位置を探すのが大変だったり,まだ見たいのに出立時間が決められていたりと思った以上に疲れます。できるならタクシーか車をチャーターして渋滞のない昼から行くのがいいでしょう。今回はたまたまタクシーではなくインド人の人が宿泊先の宿が車をアレンジしてくれるというのでそれに便乗しました。

満月の日に開催されるだけあって満月と気球の対比がすばらしくきれいで,空に上がった気球の花火が流星の様に遠くの空に流れて行くのは見ていて楽しむ事ができました。


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